先行き不安も幸福感は増加

日本人の価値観は、どのように変化しているのか。サロンスピーチに登壇した日戸浩之氏は、日本の行方について、示唆に富む講演を行った。

定量的なマーケティング分析をもとに、日本の未来像について、多様な側面から語る日戸氏

野村総合研究所は97年から「生活者1万人アンケート調査」を実施しています。そこから浮かび上がる日本人の価値観の特徴として、過去と比べ収入や社会保障の先行き不安から生活防衛的な傾向が強く見られます。

たとえば、2012年の調査では、今よりも少ない収入を前提に生活設計を考えている人は約3割と、過去6回の調査で最高値となりました。この傾向は消費にもマイナスの影響を及ぼしています。

若者の保守化も進み、起業より学歴を大切にしたいと考える若者が増加しています。同じ会社で生涯働きたいとは思わないものの、失業率の高さが保守化に向かわせているようです。逆に特筆すべきは若者の社会貢献意識が高まっていることでしょう。なかでも10代にその傾向が強く出ています。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り57%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。