柿の種が缶に 竹内製菓が挑む新発想パッケージ戦略
(※本記事は「食品新聞」に2025年5月5日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

竹内製菓は、柿の種やあられの米菓などを缶飲料容器風の再栓容器(缶風容器)に詰め合わせて販売するという新発想を生み出した。
同容器は、プラスチック製で軽くて中身保持に優れ、スクリューキャップにより開閉可能となっている。外したスクリューキャップは、中身の受け皿にもなりうる。
2月25日、缶風容器を採用した「ひびからピー」(92g)と「こざかなピー」(72g)を新発売した。
「ひびからピー」は同社人気商品の大粒の柿の種「ひび辛大柿」とバターピーナツ、「こざかなピー」には魚の形のピリ辛あられ「こざかな君」とバターピーナツをそれぞれ詰め合わせた。
小袋入り米菓を喫食する場合、小袋を手に持たなければならないことが多いが、缶風容器は手に持たずとも固定の場所に置いておけるのが強みとなる。

取材に応じた三代目・社長の竹内氏は「電車旅などにスクリューキャップに中身を少しずつ取り出して仲間とシェアすることができる。軽くて、つぶれず、持ち歩きしやすい容器であるため、リュックやキャリーバッグに入れても中身が潰れることなく、登山や土産物にも好適」と胸を張る。
同社は、79年間蓄積された餅米菓の製造ノウハウと高い技術力を強みとする。
高い技術力に磨きをかけうる近年のトピックに、歴代の日産車23種をかたどった米菓「新型カキノタネ」への製造協力が挙げられる。
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