GMOメディアと大修館書店、AI活用の記述式・小論文学習支援サービスを2027年4月に提供開始
GMOメディア株式会社と株式会社大修館書店は2026年6月2日、高等学校・教育機関向けに記述式問題・小論文に特化した学習支援AIサービス「カクコトAI」を共同開発したと発表した。2027年4月の提供開始に先立ち、2026年秋頃に体験版を公開する予定で、学校関係者・教育機関を対象に優先案内の申し込み受け付けを開始している。
サービス開発の背景には、現行の大学入試における記述式問題の広がりがある。文部科学省が2025年4月1日に報道発表した令和6年度大学入学者選抜実態調査の結果によると、一般選抜の個別学力検査で記述式問題を出題する選抜区分の割合は、国立大学で99.9%、公立大学で98.4%にのぼる。私立大学でも37.1%(約4割)が同様の出題形式を採用しており、記述・論述への対応は受験生にとって避けられない課題となっている。一方で、採点・評価には教員側の時間的負担が大きく、生徒が記述問題に向き合う学習機会を十分に確保しにくい状況がある。
「カクコトAI」は、大修館書店が国語教育で長年培ってきた評価ノウハウと、GMOメディアが出願中の採点装置、採点方法および採点プログラムに関するAI採点技術(特願2025-192632)を組み合わせて開発された。係り受けや接続表現の使い分けといった基礎から、大学入試レベルの小論文まで、大修館書店の国語教科書に対応した幅広い問題を体系的に収録している。
採点機能は2種類のモードから選べる。「教員サポートモード」では、AIが採点・評価の案を作成したうえで教員が確認・編集してから生徒へ返却する形式をとり、教員独自の視点を活かした個別指導が可能になる。「AI自動採点モード」では、生徒が解答を提出すると即時にフィードバックが返却されるため、自習時間を効率的に活用できる。
生徒向けの学習画面では、キーボード入力に加えて手書き文字認識にも対応しており、過去の取り組み履歴や成長度合いをグラフで確認できる。教員向けには、クラス全体の取り組み状況や個別の評価をリアルタイムで確認でき、問題の配信から提出期限の管理までをオンライン上で完結できる管理機能が備わっている。