ラクスル 物流向け二酸化炭素排出量可視化サービスを開始
ラクスル(月間事業構想2019年12月号参照)は、運営する物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」において、二酸化炭素(CO2)排出量を可視化する「ハコベルコネクトCO2算定支援サービス」を開始した。2021年9月9日に発表した。トラックのCO2排出量削減に対する取組の第一歩として、荷主企業がサステナビリティへの取組みを加速させる、後押しをする。
温室効果ガスのサプライチェーン排出量の算定・報告のための世界的な基準である「Scope3」における排出量の把握は、サプライヤーなどデータ収集先が幅広いことから把握が難しい。各社のデータ形式が揃っていない、Excelでのレポート集計・可視化の工数が多く、リアルタイムにデータを活用できない、といった点が問題視されてきた。今回のサービスでは、国土交通省の基準を元にしてCO2排出量を自動で計算し、視認性が高いダッシュボードを用意することで、リアルタイムでの排出量把握を可能とする。
プラスチックや紙の代替となる複合素材のLIMEXを開発するTBM(月間事業構想2018年4月号参照)はすでにこのサービスを導入している。日々のデータを可視化することで、サプライチェーン全体でのGHG抑制につなげていくことを考えているという。