ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』完全デジタル化へ

株式会社ダイヤモンド社(東京都渋谷区、代表取締役社長の麻生祐司氏)は2026年8月27日、1913年の創刊以来、日本の経済・ビジネスの動向を伝え続けてきたビジネス週刊誌『週刊ダイヤモンド』について、2027年4月をもって紙媒体から完全デジタル雑誌へ移行すると発表した。紙版の最終発行号は2027年4月3日号(3月29日発売、3月24日発送)とし、定期購読の新規・継続を問わず申し込みの受け付けは2026年9月30日(水)に締め切る。

完全デジタル化の背景には、同社が重ねてきたデジタル分野への取り組みがある。2007年10月にビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」(DOL)を開設したのを皮切りに、2019年6月には業界に先駆けてデジタル有料会員サービス「ダイヤモンド・プレミアム」を開始した。同時に雑誌とデジタルの編集部を統合し、オンライン先行の有料記事を誌面にも反映させる体制を築いた。速報性とデジタル発の深掘り取材、雑誌ならではの読み応えを組み合わせたコンテンツづくりを進めてきた結果、DOLの会員登録者数とダイヤモンド・プレミアムの有料会員数はいずれも着実に伸びているという。

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こうした積み重ねを土台に、今回の完全デジタル化によって、同社は週刊という発行周期にとらわれず、変化の激しいビジネスシーンに直結するスクープや深掘り記事を随時配信できる体制を整える。あわせて、文字数やデザイン、物流といった紙媒体特有の制約から解放されることで、見やすい誌面構成とストレスの少ない読書体験を目指す。読者の行動データを活用してターゲティングの精度を高め、広告・マーケティングのパートナー企業への提案力も強化する方針だ。

デジタル移行後は、「ダイヤモンド・プレミアム」会員が最新号を全ページ閲覧できるほか、10年分以上のバックナンバーも読めるようになる。「Kindle」や「楽天Kobo」など各種電子書籍ストア、雑誌読み放題サービスでの取り扱いも引き続き行う。

同社は今回の決定について、単なる誌面の形の変更ではなく、100年以上にわたり培ってきた雑誌メディアの可能性をデジタル空間に広げ、次の時代へ引き継ぐための進化と位置づけている。届け方の形は変わっても、独自の分析力と徹底した取材に基づく質の高い報道を続けるという姿勢は変えないとしている。