北海道ワインの3銘柄、ベルリンの国際コンクールで金賞 道産ワイン初
北海道ワイン株式会社は、ドイツ・ベルリンで開催された国際ワインコンクール「Berliner Wine Trophy 2026 -Summer Edition-」(8月3~6日開催、8月19日公式発表)で、自社の3銘柄が金賞を受賞したと発表した。同社によると、北海道産ワインとして初の金賞受賞であり、日本ワインとして初めて3銘柄が同時に金賞を獲得したという。
金賞に選ばれたのは、余市町の契約農家が手がけた「北島ヴィンヤード ~No.4~ ケルナー 2024」(白・辛口)、「田﨑ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン 2025」(白・辛口)と、瓶内二次発酵によるトラディショナル方式で造られた「トラディショナルメソッド北海道 Type M Rosé」(ロゼ・発泡性・辛口)の3銘柄。このうちケルナーは、品種発祥国であるドイツでの評価に加え、日本ワインコンクール2026でも金賞を受賞している。ロゼのスパークリングは、日本産ロゼスパークリングワインとして同大会で初の金賞となった。
北海道ワイン株式会社プレスリリースより
Berliner Wine Trophyは、ドイツのDeutsche Wein Marketing(DWM)が主催し、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)などが後援する国際コンクール。今回のサマーエディションには世界38カ国から4,500点以上が出品され、ブラインドテイスティングによる審査で出品総数の上位30%以内に受賞が限られる。
北海道ワインは1974年に設立され、北海道内に自社直轄農場である鶴沼ワイナリーを持つ。今回受賞した白ワイン2銘柄は、いずれも余市町の契約農家と連携して栽培したブドウを用いており、北島農園(北島秀樹氏)や、「葡萄作りの匠」とされる田﨑正伸氏らが手がける田﨑農園が原料を担う。自社農場と契約農家が育てたブドウを、同社が醸造する体制で品質を高めてきた。
余市町『田崎農園』田﨑正伸氏と田崎健氏(撮影地:田﨑農園、北海道ワイン株式会社プレスリリースより)
同社は今回の受賞を、グローバルな環境変化に伴い、世界のワイン醸造界において北海道がワイン用適地として世界的な注目を集めるなかでの成果と位置づける。地球規模の気候変動でワインの銘醸地が冷涼な地域へと移りつつあるとされるなか、北海道は日本国内で有力な産地として存在感を高めてきた。今回、その北海道産ワインが本場ドイツの国際コンクールでブラインド審査を経て金賞に選ばれたことは、適地としての潜在力にとどまらず、実際の醸造技術と品質そのものが世界水準にあることを裏づける結果といえる。同社は、北海道産ワインの品質と可能性を世界市場に示す一歩と受け止め、地域農業の持続的な発展と世界基準のワイン造りに取り組む方針だ。