AI電話対応のIVRy シリーズCラウンドで30億円を資金調達

IVRy(東京都台東区)は、ALL STAR SAAS FUNDをリード投資家として、既存株主と新規投資家を引受先とした第三者割当増資により総額30億円の資金調達を実施した。2024年5月23日に発表した。これにより、累計資金調達額は49.5億円に達した。IVRyは対話型音声AIのSaaSを提供している企業で、リリースから3年半で累計1万2000以上のアカウントを発行したという。

同社の対話型AI SaaSでは、電話業務のデジタル化に向けた取組を進めている。24時間365日体制で飲食店の予約受付を無人対応にする、AIによる電話代行を展開するなどして、企業の規模を問わず利用できる、電話を軸にAIを活用したプロダクトを展開してきた。処理した着電は1900万件を超えている。

今回調達した資金は、「音声コンパウンドAIシステム基盤」を実現するための、AI技術を中心とした研究開発人材の採用と、ビジネス・組織体制強化のための人材採用、利用事業者の拡大を図るための営業費用に充てる。「音声コンパウンドAIシステム基盤」とは、SaaSで提供する、様々なAI機能を組み合わせた複合AIシステム(コンパウンドAIシステム)と、各利用者が蓄積してきた電話の音声データをそれぞれの事業者ごとに組み合わせたもの。この開発を目指して、より多くのAIエンジニアを採用していく。

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら