もみ殻をシリカと熱に変える クボタが長野県で地域資源循環モデルを長期実証

(※本記事は「JAcom 農業協同組合新聞」に2026年9月25日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

図1:未利用もみ殻の地域資源循環モデル
図1:未利用もみ殻の地域資源循環モデル

クボタは、JA松本ハイランドにおいて、未利用のもみ殻から非晶質シリカを回収するとともに、廃熱をもみの乾燥に利用するガス化炉の長期実証運転を開始。同社はシリカの用途開発と販路開拓も進め、未利用バイオマスであるもみ殻を資源とエネルギーとして有効活用する地域資源循環モデルの構築をめざす。

米の外皮であるもみ殻は、国内で年間約160万トン発生しており、その約2/3は畜産の敷料、堆肥、土壌改良材などに利用されるが、残る約1/3(年間約50~60万トン)は十分に有効利用されておらず、処理先の確保が課題となっている。特に稲作地域では、もみ殻の発生量が畜産分野の需要を上回り、一部では産業廃棄物として処理されているケースもある。

かつては「野焼き」が一般的に行われていたが、現在は大気汚染(PM2.5など)への影響から、廃棄物処理法により原則禁止。米の集荷・乾燥調製を担うライスセンターでは、毎年大量に発生するもみ殻の処理が大きな課題となっている。

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