ゴルフクラブ、医療機器、航空機 鍛造を基盤に新事業を次々展開

新潟県燕市で金属加工技術をベースに事業を展開する遠藤製作所。現在はゴルフクラブや自動車・OA機器部品、航空機部品、医療機器など5つの事業を進め、国内約150人、工場のあるタイに1100人の社員を抱えている。75年の歴史の中、自社の技術をたゆみなく進化させ、新分野を開拓してきた。

渡部 大史(遠藤製作所 代表取締役社長)

75周年を迎える金属加工の企業
航空機部品や医療機器なども製造

遠藤製作所の設立は1950年。2024年に75期目を迎えた。本社は燕市。タイに3つの製造工場を持ち、日本に約150名、タイに約1100名という従業員規模だ。ミシンの部品製造から始まった企業で、すぐに洋食器製造にも参入した日本の一般家庭の食事で洋食化が進んだ1960年代に、ターナーやレードル、スプーン、フォークなどの製造を手がけるようになる。金型やゴルフクラブヘッド製造に分野を広げていったのは、1970年代の高度成長期のことだ。1989年にタイに進出し製造拠点を設立。各種製品の量産体制を強化した。

自社の「エポンゴルフ」ブランドで鍛造ゴルフクラブヘッドを販売するほか、他社のOEM 生産も実施している

現在ではキッチンツールの製造は行っておらず、ゴルフクラブを製造・販売するゴルフ事業、自動車や自動二輪車の鍛造部品を製造・販売する鍛造事業、航空機部品を製造する航空機事業、人工関節等の医療機器事業、そして、OA機器部品や電池部品、医療機器部品等に使用するメタルスリーブ事業という5つが柱となっている。

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