JR西日本と佐川急便が顧客体験価値共創で連携協定、6月から手荷物配送実験開始

西日本旅客鉄道(JR西日本)と佐川急便は2026年5月27日、「顧客体験価値の共創」に関する連携協定を締結した。両社の取り組みを「モビリティとロジスティクスの共創エコシステム」と位置づけ、それぞれの強みを掛け合わせることで、「顧客体験価値の向上」と「交流人口の拡大」の2つの価値提供に挑戦する。

具体的には、JR西日本の鉄道予約システムと佐川急便の物流配送システムを連携させ、モビリティとロジスティクスのシームレスな提供を目指す。2028年を目途に佐川急便の物流オペレーションシステムと連携し、JR西日本グループの荷物関連サービスを統合することで、効率化と利便性を高める。さらに2030年代を目途に、JR西日本の「移動の共創プラットフォーム」を通じて両社のシステムを接続し、多様な移動関連サービスを一体で提供することを構想している。

その第一歩として、2026年6月22日より、京都・大阪と広島・博多の各都市間で、訪日外国人旅行者等を対象とした手荷物即日配送サービス「Same-day Delivery WEST」の実証実験を開始する。JR西日本、ジェイアール西日本マルニックス、佐川急便の3社で実施し、運送サービスの提供主体はジェイアール西日本マルニックス、新幹線輸送をJR西日本、トラック輸送を佐川急便が担う。新幹線による高速な広域配送とトラックによるきめ細やかな地域内配送を組み合わせ、当日21時までに駅やホテルへ荷物を届ける。佐川急便の伝票システムを活用し、旅行前の予約・決済を可能とするほか、JR西日本のレールパスとのバンドル商品も設定する。

オーバーツーリズムが社会問題化するなか、両社は観光に付随する手荷物の課題を解決し、インバウンド旅客の地方誘客促進と持続可能な地域経済の活性化への貢献を目指していく。