雑誌の定期購読から展開 集まるデータを新事業に生かす

富士山マガジンサービスは日本最大級の雑誌サイト、Fujisan.co.jpを運営。近年は、雑誌定期購読事業・雑誌DX事業・新たなプラットフォームの提供、という3つを事業戦略の「三本の矢」として掲げ、「興味が生きがいになる世の中に」というミッションの達成を目指している。

富士山マガジンサービスは、ウェブサイトから雑誌の定期購読を申し込めるサイト。最近では、アイドルなどのファン向けに、指定した人が表紙になっている雑誌を自動的に購入できる「ファン購読」も開始した

在米日本人向けECサイトの
運営を経て、2002年に創業

定期購読を中心に、雑誌と読者をオンラインでつなぐサービスを提供する富士山マガジンサービス。2002年に、インターネットビジネスに特化したインキュベーション（事業育成）企業である、ネットエイジ（現ユナイテッド）の事業として設立された。

創業者で代表取締役社長COOの神谷アントニオ氏は香港生まれで、5～15歳の時期は日本で過ごした。その後は「日本は窮屈だ」と感じて渡米し、高校卒業後はカリフォルニア大学バークレー校（UCB）で神経医学を学んだ。その間、日本人コミュニティで知り合った大学の先輩に誘われ、1998年に在米日本人向けECサイト「Fujisan.com」を立ち上げた。