SNS時代だからこそ「古き良き」で挑戦 料理人きじまりゅうた

料理研究家の草分けとして活躍した村上昭子を祖母に持ち、母・杵島直美も料理研究家。三代続く料理研究家として注目を集めながら、祖母や母とは違った個性で活躍する、きじまりゅうた。自らを「古いメディアの仕事で育った最後の世代」というきじまは時代の狭間で新たな挑戦を続ける。

文・油井なおみ

 

きじまりゅうた(料理研究家)

他業界を経て料理の道へ
出遅れた時を地道に乗り越える

都内の閑静な住宅街にきじまりゅうたの自宅兼仕事場はある。きじまが生まれる前から、祖母や母が仕事場としてきた場所でもあり、きじまの生まれ育った生家でもある。

「祖母が忙しかった頃は、週4、5日は撮影が入っていました。幼い頃は台所が遊び場で、料理を作ろうという意識のないまま、遊びの一環で野菜を切ったりしていましたね」

祖母である村上昭子と2歳の頃のきじま。何を作っても「天才」と誉めてくれたという

中学、高校生になると、アルバイト感覚で撮影を手伝う日もしばしば。

「いずれは自分もこの仕事に就くんだろうな、と漠然と思っていたんです」

祖母もきじまの才能を認めてくれていた。ところが、高校生になり、祖母に料理家への道に進みたいと相談すると反対されたのだという。

「当時は家庭料理を提案する男性の料理家がいなかったんです。テレビなどで活躍されている男性は、シェフや料理学校や教室の先生という時代で。祖母としては心配だったんでしょう。フリーランスではなく真っ当な会社員になれと言われました」

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