エッセンシャルワーカーも在宅勤務 メタバース時代の自在化技術

メタバースやデジタルツインの社会実装が近づく今、人間がロボットやAIと一体となって異なる空間でも自在に行動できる「自在化身体技術」に注目が集まっている。この技術の社会実装を目指し、東京大学・稲見昌彦教授らが2022年に設立したスタートアップがジザイエだ。

稲見 昌彦(東京大学先端科学技術研究センター教授、ジザイエ会長)

ポスト身体社会を実現する
自在化身体技術

ジザイエは、エッセンシャルワーカーなどのリモートワークの恩恵を受けていない人の遠隔就労を実現するプラットフォーム「JIZAIPAD」を開発するスタートアップ。その根幹をなす技術は、同社創業者であり東京大学先端科学技術研究センター教授の稲見昌彦氏が研究開発を続けてきた「自在化身体技術」だ。

「コロナ禍によってZoomなどのツールを活用したオンラインコミュニケーション、つまり話すことや見ることのDXが進みました。一方で身体のDXも大切であり、私達はそれが実現した社会を『ポスト身体社会』と表現しています。身体社会は心と体の場所が同じですが、ポスト身体社会では、心は体と遠く離れたロボットにあるかもしれません。そのために私は人間のさまざまな能力を拡張するためのVR、メタバース、ロボティクスなどの研究を行ってきましたが、特に注力している研究が『自在化』です」と稲見氏は語る。

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