納棺だけに留まらず、業界全体を変革へ 若き「おくりびと」の構想

第81回アカデミー賞外国語映画賞をはじめ、国内外で数々の映画賞を受賞し、世界で注目された映画『おくりびと』。13年の歳月を経て、2021年秋に中国全土で再び公開するや、異例のヒットを記録した。この映画の技術指導を担当した父の影響を受け、その技術に磨きをかけて活動する木村光希。納棺だけに留まらず、葬祭業界全体を大きく変革し、業界の枠を超えて今注目を集めている。

文・油井なおみ

 

木村 光希(納棺師)

涙を流し感謝される納棺師に
抱いた誇りと決意と責任感

映画『おくりびと』が今も色褪せず人々に感動を与え続けるのは、 “おくりびと”=納棺師の存在が大きい。本木雅弘が演じた納棺師の儀式での身のこなしは、日本舞踊を思わせる美しさ。仏衣に着替えさせる手際は、最上級のイリュージョンの如く鮮やかだ。

当時、“納棺夫”や“湯灌師”などという名称で活躍し名を知られた人物は全国に幾人かいたというが、美を重んじ、儀式性を高めるべく活動していたのは、木村光希の父のみ。この監修が別の納棺師だったなら、映画『おくりびと』は違う形の作品になっていたかもしれない。

そんな父のもとで“納棺”という職業を身近に見て育った木村は、“死は誰にも訪れるもの”ということを当たり前に感じて育ってきた。

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