千葉銀行 自治体と協力し人材育成 女性と若者の力で地域活性化

地域のトップバンクとして、地方創生への取り組みに積極的に参画している千葉銀行。各自治体や事業者との深いリレーションを強みに、地域活性化に向けた施策に注力してきた。そこで求められる人づくりの秘訣は何か、女性活躍や次世代育成への挑戦について聞いた。

淡路 睦(千葉銀行 取締役常務執行役員〔グループCHRO〕)

地方創生部を2015年10月に新設した千葉銀行は、先進的な取り組みを数多く手掛けており、その成果は内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の「地方創生に資する金融機関等の『特徴的な取組事例』」にも選定されている。2020年度に高く評価されたのは、地域におけるネットワーキングを進めながら女性活躍推進に取り組んでいる点だ。地域の産・官・学のリーダーが参加する「輝く女性の活躍を加速するちばのリーダーの会」の発足を呼びかけ、同会主催の異業種交流会を開催するなどしてきた。賛同企業・団体は、発足時の7団体から、現在は15団体に拡大している。

女性管理職2割を達成
地銀ネットワークで全国に波及

この背景には2014年6月、当時の頭取で現在会長を務める佐久間英利氏が内閣府による「輝く女性活躍を加速する男性リーダーの会」のコアメンバーの1人に選出されたことがきっかけである。かねてより女性活躍の必要性を強く認識していたが、行動宣言の策定を通じて、女性活躍の取組が加速するようになった同行では、管理職の女性比率を20%に引き上げるという高い目標を掲げ、2021年7月に見事達成した。

また、女性活躍の機運を自社外にも広めるため、全国地方銀行協会会員全64行(当時)の頭取参加のもと、佐久間氏が発起人の1人となって、2014年11月に「輝く女性の活躍を加速する地銀頭取の会」を発足した。同会のユニークな点は、単なるかけ声に終わらせず実効性のある仕組みにしていることだ。

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