デジタル社会を支える挑戦 機能性材料を開発、自動車関連など新領域にも進出

電子機器向けの接合材料など機能性材料を手掛けるデクセリアルズ。スマートフォンや自動車に使われる先端材料を開発・製造している。変化する市場に対応し、2023年度は過去最高益を達成。さらなる成長へ向けて、新領域の拡大や、グローバルで活躍する人材の獲得に向けた仕組みづくりにも力を入れる。

 

新家 由久(デクセリアルズ 代表取締役社長)

電子部品、接合材料などの
機能性材料を製造・販売

デクセリアルズ株式会社の前身は、1962年にソニーの全額出資で設立されたソニーケミカルだ。2012年には日本政策投資銀行と投資ファンドを新たな株主としてソニーから独立、デクセリアルズという社名で新たなスタートを切った。

現在は、スマートフォンやノートパソコンをはじめとするエレクトロニクス機器や、電装化が進む自動車向けの電子部品、接合材料、光学材料などの機能性材料を開発・製造・販売。主力製品には、ICなどの電子部品を基板に実装し、回路を形成するために用いるフィルム型の接合材料「異方性導電膜(ACF)」や、ディスプレイの光の反射を抑制する「反射防止フィルム」などがある。

異方性導電膜(ACF)は、電流の導通と絶縁を制御できる接着剤。ディスプレイやカメラの薄型化・軽量化に貢献している

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