民泊実現の裏側と、成功の秘訣 未来を創る業界団体のあり方

ネットを活用した新ビジネスが次々と誕生した2000年代後半、日本では「民泊」が不安と期待を集めていた。3回目のEY先駆者会議では、国内の民泊のルール作りに尽力した上山氏が、様々なステイクホルダーを巻き込み、新しいしくみを実現させる粘り強い取組の一端を明らかにした。

文: EY知恵のプラットフォーム事務局

会議に参加した「先駆者」: 村上 敬亮 デジタル庁、牧 大介 エーゼロ株式会社、安部 敏樹(株)Ridilover、加戸 慎太郎(株)まちづくり松山、古田 秘馬(株)Umari、 藤沢 久美 (株)国際社会経済研究所、上山 康博(株)百戦錬磨、竹本 吉輝(株)トビムシ、MC:宮瀬 茉祐子・堀 潤 (株)わたしをことばにする研究所(敬称略)

3回目のEY先駆者会議のプレゼンターは、(株)百戦錬磨の上山康博氏。上山氏は、楽天で楽天トラベルを立ち上げ、その後独立し、民泊、農泊、城泊と次から次へと新しい市場を作った開拓者だ。しかし、その真骨頂は制度改革を実現する力にある。

第3回プレゼンターの(株)百戦錬磨社長、上山 康博氏

EY知恵のプラットフォーム・第3回先駆者会議の議論の様子

民泊の国内ルールを作る

一般の民家の持主が、それを宿泊先として旅行者に提供する「民泊」が日本でも始まった2000年代後半から法によるルールが導入されるまで、周囲とトラブルを起こす物件も多かった。一方で、新しい旅行の市場を生み出し、地域を活性化する効果も期待されるとして、その扱いには大きな議論があった。

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