アップルが預金参入 「ネオバンク」が続々誕生する近未来像
米アップル社は普通預金口座サービスを開始した。米金融大手ゴールドマン・サックスとの提携によるものだ。日本でも、銀行と異業種が組んでサービスを提供する銀行「ネオバンク」が続々誕生している。今後、ECプラットフォームや小売大手が提供する銀行サービスが人気を集める未来が来るかもしれない。
2023年4月、米国アップルは、同社のクレジットカード「アップルカード」利用者向けに、年4.15%の利率で普通預金口座サービスを開始した。iPhoneからものの30秒ほどで口座開設できてしまうという。
実は、正確にはアップル自体が「アップル銀行」を作ったわけではない。米金融大手ゴールドマン・サックスとの提携により、普通預金口座はゴールドマン・サックス・バンクUSAの支店に作られ、管理・運営される(※)。
アップルは、2014年以降、iPhoneを使った決済サービスやクレジットカードなどを導入し、2023年3月には、金利や手数料なしの後払いサービス(BNPL)も提供している。今回の預金口座サービスを加えることで、アップル経済圏のなかで、おカネが循環する仕組みの構築が更に進む(図1)。
図1 アップル経済圏の拡大(イメージ)
アップル経済圏の背景には、技術力と顧客基盤に裏打ちされたブランド力・信用力がある
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