子どもが歩きたくなる未来をつくる 上履きに新たな価値を加え世界に発信

2019年、社長に就任した樫原拓史氏は創業者である祖父の名を冠した上履きの新しいブランド「TADASHI」を立ち上げた。一足ずつの手作りで、デザイン性、機能性を持たせ、子どもたちが安心して履き続けられる上履きを追求している。

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

樫原工業代表取締役の樫原 拓史氏

上履きメーカーを事業承継
シューズに新たな価値をつける

小宮 「TADASHI」ができるまでの経緯について教えてください。

樫原 当社はもともと手袋を縫う樫原縫製工場として1962年に創業し、その後国産上履きメーカーの協力会社として上履き用アッパーの縫製も受注するようになりました。1977年には樫原工業として法人化し、その後もさまざまな縫製品を手がけたのですが、父は祖父から「子どもたちがどんな使い方をしても大丈夫なシューズにするためにはしっかりとした縫製が大切。この仕事は子どもの安全で健やかな成長を支える仕事だからやり続けなければいけない」という思いを聞いており、今も上履き作りを続けています。

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