老舗が進めるビジネス変革 目標はマーケットアウト型の商社

1666年に創業し、2026年に360周年を迎える老舗商社、ユアサ商事。創業360年を見据え、2017年に9カ年の「ユアサビジョン360」を策定、そのサードステージとなる「中期経営計画・Growing Together 2026」が進行中だ。ユアサ商事の目指す未来型の商社とは。

田村 博之 ユアサ商事 代表取締役社長

老舗として常に
時代の最先端を行く

ユアサ商事の歴史は1666年(寛文6年)、徳川四代将軍・家綱の時代にまでさかのぼる。刀鍛冶に木炭を卸す、炭屋として創業した同社は、5年目に打ち刃物問屋へ転業。これが、その後350年以上続く、機械、工具、機器などハードウエアの取扱いへつながる発端となった。以降、明治に入り輸入品の取扱いを開始、1909年には、金物の国産化に挑戦するため、大阪・堺に湯淺鉄工所を創設するなど、業界の先駆者として、常にイノベーションへの挑戦を続けてきた。現在は、「モノづくり」「すまいづくり」「環境づくり」「まちづくり」を4つの事業フィールドとし、幅広いビジネスを展開している。

長い歴史を通し、同社が守り続けてきたのが「誠実と信用」、「進取と創造」「人間尊重」という3つの企業理念。

創業から358年。先人が培ってきた「誠実と信用」が、主要販売先2万社、主要仕入れ先6000社、トータル2万6000社の取引先との強靭なネットワークの構築につながっている。

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