紙からの事業構造転換 木材で化石資源を代替、時代を動かす
日本の近代化とともに歩んできた王子ホールディングス。デジタル化で紙の需要が減少する中、製紙会社を越え、森林資源をフル活用する木質バイオマス会社への転換を図る。木材を原料に様々な有用物を生産する壮大な構想を描き、自然資本としての森林の価値を探求する。
磯野 裕之(王子ホールディングス 代表取締役 社長執行役員)
創業以来、資源循環に取り組む
紙の位置づけ変化で事業転換へ
日本では明治維新直後に洋紙の生産が始まった。渋沢栄一の提唱により、1873年に設立され、現在の北区王子で操業を開始した抄紙会社が、王子ホールディングスのルーツだ。
「日本の近代化には情報を伝える紙が不可欠、という考えから始まった事業です。その予測通り、明治から大正・昭和初期にかけて新聞・雑誌・書籍などに使う紙の需要が増大、それにより製紙産業も発展してきました」と同社社長の磯野裕之氏は説明する。
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