2021年3月号
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変革への挑戦

小径パイプのパイオニア 時代とともに、新技術に挑み続ける

岡島 威彦(岡島パイプ製作所 代表取締役社長)

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極めて小径の「薄肉鋼管」に特化することで、機械構造用鋼管の専業メーカーとして愛知県トップの売上を誇る岡島パイプ製作所。白物家電や自動車などの見えない部分で、創業80年という歴史に培われた技術力を発揮している。技術伝承や人材育成について、岡島社長に話を聞いた。

同社が特化する「小径薄肉精密電縫管」

小径薄肉にこだわりつつ
多彩な品種でニーズに対応

自動車の座席に付いているヘッドレストやシートフレーム、あるいは燃料や水を送り込むためのパイプなど、岡島パイプ製作所の「小径薄肉精密電縫管」は国産自動車(トラックを含む)の半数程度に使用され、隠れた高シェアを誇る。同社は1940年創業で、2020年に80周年を迎えたが、自動車用鋼管の製造を主軸とした「細いパイプ」への徹底したこだわりぶりは変わらない。

1950年代の同社工場の様子

ブレーキやペダルなどの自転車部品製造から、同社事業はスタートした

「80年の歴史の中で日本の産業構造に変化があり、それに伴ってパイプの需要にも変化がありました。自転車部品からスタートして、リアカー、トラックの幌(ほろ)骨、そして高度成長期で家電製品が普及した頃にはアイロンやホットプレートなどの熱源を保護するためのパイプ、さらに自動車用の燃料、ラジエーターやエキゾースト(排気管)関係のパイプが伸びました。お取引先である製造業で使うパイプの仕様が変わるのに追従しながら今日に至っており、その結果が100%受注生産というスタイルです」と、代表の岡島氏は語る。

岡島 威彦(岡島パイプ製作所 代表取締役社長)

サイズを小径に絞る一方、ニーズに応じて材質にはバリエーションを持たせている。例えば自転車のパイプは普通鋼と呼ばれる標準的な硬さが適しているが、自動車部品として首や頭を保護するためのヘッドレスト用パイプなら固くて丈夫、かつ表面の美しさが求められる。逆に、柔らかいパイプだからこそ、ヒーターの保護管のような加工性に富んだものに向いているというケースもある。

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