2020年4月号
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身近な新事業を考える

家事の変化と新ビジネス 時短に加えて「楽しさ」の提供がカギ

馬場郁実(博報堂 マーケティングシステムコンサルティング局)

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1人暮らしや共働き世帯が増え、家事の負担を軽減する家電やサービスへのニーズは堅調だ。単なる効率化や時間の節約だけでなく、プラスアルファの価値を提供できる家電やサービスが広まってきた。新しい提案が家庭に入り込み、広く使われるようになるためには、「楽しさ」が最大の鍵になる。

鈴木 康司(博報堂 統合プランニング局)(左)、馬場 郁実(博報堂 マーケティングシステムコンサルティング局)(右)

国内の共働き世帯数が片働き(専業主婦)世帯数を上回ってから20年以上が経過した。多忙な生活の中、家事負担を減らしたり、外部の手を借りたりする家庭が増えている。共働き世帯だけでなく、高齢者や独身者など、幅広い顧客層が期待できる家事は、新ビジネスのターゲットとしても注目の分野だ。博報堂内でヒットする商品ではなく習慣を生むべく立ち上がったプロジェクトチーム「ヒット習慣メーカーズ」の馬場郁実氏、鈴木康司氏が、最近のトレンドについて話した。

共働き世帯年次推移

夫婦ともに雇用されて働く世帯が増え、家事は家族で分担するものになってきた

 

効率にプラスした価値が決め手に

博報堂のヒット習慣予報は、広く世に受け入れられる新しい「習慣」の予測を目指した取組だ。馬場氏は、2018年夏に発表したヒット習慣予報の中で、「ほったら家事」を取り上げた。これは、家事に極力、人手をかけないようにする習慣だ。当時の調査では、食洗器や洗濯乾燥機、掃除ロボットなどのニーズが拡大している傾向が見られた。

2020年現在も、家事の機械化・外部化というトレンドは続いている。まず機械化では、スマート家電が身近になり、AI技術を搭載しネットに接続した家電が手ごろな価格で販売されるようになった。季節や天気に合わせた洗濯メニューを提案する洗濯機や、生活パターンを学習して庫内温度を調整する冷蔵庫が発売されている。IoTの発展や、5Gサービス開始といった技術上の進歩で、家電を使った効率化は一層進むと見られる。

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