創業269年、ファッション流通のタキヒヨー サステナブルな新ビジネス
創業以来、尾張名古屋で269年の歴史を紡いできたタキヒヨー。変化する時代の中、"常に新しいことにチャレンジする"という精神で多角的な事業展開を行なう。十代目社長の滝一夫氏に、タキヒヨーの歴史とこれからを聞いた。
"実行に移す"ことが大事
宝暦元年(1751年)に古知野(現愛知県江南市)で初代・兵右衛門が江戸末期に京呉服商『絹屋』を創業し、着物や反物の行商をスタートしたのが、タキヒヨーの始まり。
十代目社長の滝一夫氏は「長い歴史がありますが、一番のターニングポイントは1962年だったと思います」と話す。
当時、一夫氏の祖父である六代目の瀧兵右衛門が52歳で急逝、26歳だった父の富夫氏が七代目を継いだ。時代は高度経済成長期に突入していく頃、街には呉服を着ている人より洋服を着ている人の方が多くなっていた。
「これからは洋服が主流になると考えた父は、呉服から洋服へ、事業を大転換したのです」(滝社長)。
さらに、当時、立ち上がりつつあった量販店のマーケットをいちはやく開拓。出口を広げたことが功を奏し、1962年に80億円程度だった売上は、15年後には800億円を超えるまでに成長。縫製工場や物流拠点も持ち、メーカー機能を有するユニークな商社として事業を拡大。衣食住の総合商社を目指し、多角経営を進めた。
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