2019年9月号

地方創生、第2幕へ

パワーシェアリング 地域のRE電源と小売電気事業の活用

パワーシェアリング

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RE電源と小売電気事業の活用は、低炭素化社会の実現と、地域の産業振興に注目される。小売電気事業の裏方を担うパワーシェアリングにその利点を聞いた。

パワーシェアリングでは、24時間体制で需給管理を実施している

地方創生の不可欠な要素と言える、持続可能な地域づくり。環境保全、二酸化炭素排出量の削減から、地域内での経済循環、人口を流出させないための雇用の確保まで、様々な采配が必要となる。そのような中、エネルギー面から注目されている施策が、環境価値を持つ再生可能エネルギー由来の電力(以下「RE電源」という)と、小売電気事業の活用だ。地域が投資する「RE電源による創電」と「小売電気事業による電気の調達・販売」により利益を生み、その利益を地域の事業や公的サービスに再投資する取り組みだ。

地域に所在するRE電源を生かし、小規模な小売電気事業を設立する事は、年々容易になってきた。しかし、需給管理や電気料金算定、官公庁への調書提出といった、業界ならではの事務作業も発生する。専門的な業務を運営していくのは、人件費・教育費・システム費用など、固定費負担が重い。ここに着目して2014年9月に創業したのがパワーシェアリング(千葉県旭市、以下「同社」という)だ。同社は、小売電気事業の業務受託を専門としており、そのサービスは多岐にわたる。

まず、設立に際しては、官公庁への登録申請や、供給開始までの様々な手続きの支援をする。また、契約する顧客や施設の見積作成といった営業支援を行い、その採算性を明確にする。

事業開始後には、需給管理・発電管理を担い、過去の使用状況や気象情報・日射量をもとに、機械学習を導入した独自システムを用い、経験豊富な担当者が運用を行う。日本卸電力取引所(JEPX)や、契約または保有する発電所からの調達代行のほか、同エリア内の小売電気事業者からの電源融通サービスも提供する。RE電源の顧客供給においては、環境価値のトラッキングと、排出係数の算出も手掛ける。

また、多様化する料金プランの計算に対応する料金算定システムでは、電気料金の算定と、顧客への発送を実施する。卒FITに向けた発電料金の算定にも対応する。サービス対象エリアは全国に展開しており、24時間体制で日々監視を行っている。

同社の実契約数は70社を超え、実際に稼働中の小売電気事業者の2割のシェアを占めるまでになった。地域新電力においては、泉佐野電力(大阪府泉佐野市)を設立当初から支援し、現在も需給管理などの業務を継続して受託している。このほか、現在6社の地域新電力がサービスを利用中で、2019年7月には、かづのパワー(秋田県鹿角市)が、同社に業務委託することを決めた。

小売電気事業の業務受託を専業としている事、多くの事業者の業務を一括受託することでスケールメリットが生じる事、システム化やRPA導入をはじめとした業務自動化を強力に推進している事により、低コストによるサービス提供を実現している。需給管理等の非生産部門の業務を委託し、生産部門の営業やRE電源調達等へ経営リソースを集中することで、効率的な経営に繋がるという。

同社では、RE電源と小売電気事業を活用することは、地域内での経済循環だけでなく、地域外へのRE電力販売や連携、つまり地域間経済循環にもつながると考えている。RE100加盟企業の増加をはじめ、環境を意識した取り組みが重視されてきているためだ。

環境面・経済面で持続可能な地域発展のため、RE電源と小売電気事業の活用は重要なカードになると目されている。

 

パワーシェアリング株式会社への

お問い合わせ


パワーシェアリング株式会社
〒289-2511 千葉県旭市イ-2815 番地2
東総リージェンシービル3階
TEL:0479-85-7676
MAIL:info@power-sharing.co.jp
担当:営業課

 

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