秋田でプロバスケ参入、全国屈指の人気に ゼロから始まった挑戦
プロバスケットボールのBリーグにおいて、高い集客力を誇り、リーグ屈指の熱いファンを持つ秋田ノーザンハピネッツ。「プロスポーツ不在」だった秋田で、なぜ人気クラブが育ったのか。
「秋田」「スポーツ」という言葉で、何をイメージするだろう? 特に思い浮かばないという人も多いかもしれない。しかし、同じ質問を秋田県民にしたなら、この回答が増えるはずだ。「秋田ノーザンハピネッツ」。
秋田ノーザンハピネッツは、プロバスケットボールリーグ・Bリーグ屈指の人気クラブだ。Bリーグが開幕した2016-17シーズンは成績不振でB2降格に終わったものの、平均観客動員数は3087人でリーグ4位につけた。
今年5月に終幕した2017-18シーズンは、開幕戦で4165人を集客。B1昇格を決めたセミファイナル第2戦は、クラブ歴代最多となる4909人が詰めかけた。B2のシーズンながら、平均観客動員数は前年比で1割未満の減少にとどめている。
特筆されるのがファンの熱さだ。チームカラーであるピンクのグッズを身にまとった来場者が、熱狂的な応援を繰り広げる。
なぜ秋田ノーザンハピネッツは、県民からの支持を得ることができたのか。学生時代からチームの設立に動き回り、2009年1月に秋田プロバスケットボールクラブを発足させ、若干26歳でクラブの社長に就いたのが水野勇気氏だ。
むしろ「できない理由」がない
水野社長は東京都杉並区出身。秋田との縁は、高校卒業後、アメリカ留学を経て秋田市内にできたばかりの公立校・国際教養大学(AIU)に入学して始まった。
大学在学中は、オーストラリアのグリフィス大学にも1年留学。アメリカとオーストラリアで見た様々なプロスポーツに刺激を受けて、自身でもプロバスケのクラブを創設することを思い立ったという。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り76%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。