広がるスポーツ×AI チーム戦略やトレーニングにも
ラグビーワールドカップや東京五輪など大きなスポーツイベントが続く日本では、スポーツへのテクノロジー導入、とくにAIの活用への期待が高まっている。選手のトレーニングやチーム戦術にとどまらない、スポーツ×AIの可能性を分析する。
盛り上がるスポーツ×テクノロジー
2018年6月はサッカーのワールドカップが開催され、サッカーに関する話題が多くなる時期だが、その中でも、前回大会から取り入れられたゴールラインテクノロジーや、今大会から取り入れられたビデオアシスタントレフリー(VAR、ビデオ判定)など、テクノロジーが全面的に出てくる場面が多々登場している。
サッカーに限らず、野球、テニスなどあらゆるスポーツで、さまざまなテクノロジーが取り入れられるようになっている。取り入れられる要素技術の種類も多様になっており、AIもその中の一つである。
また、テクノロジーが取り入れられる場面も増えている。競技内での判定や、選手のトレーニングやコンディショニング管理、チーム戦術といった競技に直接関係するものから、スポーツ観戦、チケット、スタジアム・アリーナ周辺の交通などの周辺分野まで広がりを見せている。
もともとスポーツビジネスが盛んな米国では、こうしたテクノロジーを取り入れることが盛んであったが、近年は、日本でもスポーツにテクノロジーを取り入れる動きが活発化している。
例えば、プロ野球、サッカー、バレーボール、バスケットボールといった各競技の現場で活躍するスポーツアナリストが集まっている「日本スポーツアナリスト協会」の主催する、スポーツアナリティクスのカンファレンス「スポーツアナリティクスジャパン」は、年々参加者が増えており、スポンサーも多数集まるようになっている。
スポーツ×テクノロジー(AI)導入の視点
スポーツ×AIの最新事例
スポーツに取り入れられているAIの最新事例をいくつか紹介する。
1.チーム戦術への活用
例えば、野球では、福岡ソフトバンクホークスは2018年シーズン中からライブリッツが開発した「野球選手トラッキングシステム」を導入して、高解像度カメラによって撮影された投球・打撃・守備・走塁動作を一括してAIを利用して分析することで、チーム戦略に活用すると発表している。
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