運輸大手の「空白地帯」を発見 観光物流で伸びるベンチャー

これまで、大きなニーズがありながら誰も手を付けてこなかった宿泊施設と空港間の手荷物当日配送。スタートアップのAirporterは、スマホでの簡単な配送手続きを可能にしたことで、民泊および宿泊施設での手荷物の取扱数を急拡大させている。

泉谷 邦雄(Airporter代表取締役社長)

訪日外国人観光客が右肩上がりで増え続けるなかで、あるサービスが注目を集めている。宿泊施設と空港間の手荷物当日配送だ。手掛けるのは、2017年11月に創設されたスタートアップのAirporter。産声を上げたばかりの会社だが、すでに東京および大阪の民泊約1,500物件にサービスを導入しており、今年3月に大型資金調達を実施するなど将来性を高く評価されている。

Airporterの代表取締役社長の泉谷邦雄氏は、早稲田大学の学生時代から語学力を活かして個人で貿易業を営んでおり、26歳の時にはメンターから「生きた商売を学んでみては?」と提案されて、わずか5万円の資金でイチから焼き芋屋を立ち上げるなど異色の経験も持つ。

そんな泉谷氏が2016年頃から目を付けたのが民泊だ。ピーク時には約10物件の運営を手伝っており、現場の経験がAirporterの着想に結びついた。

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