2018年3月号
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地域特集 岐阜県

岐阜県古田知事 「人づくり」が産業振興の源泉

古田 肇(岐阜県知事)

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岐阜県の古田肇知事は、就任以来、航空宇宙産業を成長分野として重点的に振興。さらに、「清流の国ぎふ」の魅力的な地域資源を、国内外のクリエイターや研究者といった多様な人材と共創しながら、世界へ向けて発信している。

古田 肇(岐阜県知事)

―― 岐阜県では今後の成長分野である「航空宇宙産業」の育成に注力されています。

皆さん、あまりご存じないかもしれませんが、岐阜県には、約100年前に開設された「各務ヶ原飛行場」があります。この飛行場は、現存する日本最古の飛行場で、我が国で開発された多くの機体がここで初飛行を遂げています。その隣接地に川崎航空機(現・川崎重工業)が建設され、岐阜県の航空宇宙産業は、こうした歴史的背景を踏まえて発展してきました。2014年工業統計によると、本県の航空宇宙産業の事業所数と従業員数はともに全国2位、製造品出荷額は全国3位となっています。岐阜県では、今後20年間で市場規模が倍増すると言われているこの航空宇宙産業を成長産業の一つと位置付け、重点的に支援しています。

まず、環境整備としては、愛知県や三重県などとともに、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」の指定を受け、設備投資や工場立地に対する税制優遇措置や規制緩和等を有効に活用しています。現在、県内23市町・57社まで指定区域を拡大したところです。

それから、特に力を入れているのは、人づくり、人材育成です。その一つが、今年3月24日にリニューアルオープンする「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(愛称:空宙博)」です。産業界、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの研究機関、内閣府宇宙政策委員会をはじめ関係省庁、日本航空宇宙学会、日本宇宙少年団などオールジャパンのメンバーで議論を重ねてきました。そして、「先人の空・宇宙への憧れ、挑戦の物語を伝え、子どもたちにチャレンジスピリットと感動を与える博物館」をコンセプトに、小中学生の入館料は無料としました。

もちろん、お子さんだけでなく、大人の方にも十分見応えのある内容となっています。今回のリニューアルにより、展示面積・保有機数ともに全国一となり、内容も大幅に充実した、我が国唯一の航空と宇宙の本格的な専門博物館が誕生します。航空関係では、人類初の動力航空機「ライトフライヤー」の実物大模型や、世界で唯一現存する「飛燕」など全国最多を誇る実機を展示します。宇宙関係では、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」や最新鋭の探査機「はやぶさ2」の実物大模型など、人類の宇宙開発の挑戦を実感できる数多くの展示をご覧いただけます。

日本を代表し、世界に発信する博物館を目指し、アメリカのスミソニアン航空宇宙博物館やNASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)やフランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館など、海外の博物館等との連携も深めています。是非、多くの皆さんのお越しをお待ちしています。

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