2017年8月号
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地域未来構想 福岡県

「メイド・イン・福岡」のお米 世界的なデザイン賞に輝く

萩原 武治(レノ・デザインワークス代表)

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2016年の福岡デザインアワード優秀賞に続き、2017年、国際的に最も権威あるデザイン賞の一つ、「iFデザイン賞」(ドイツ)を受賞した「二丈紅白米」。「メイド・イン・福岡」にこだわった、そのプレミアムなギフト商品は、どのようにして生まれたのか?

萩原氏は、二丈紅白米をデザインするにあたり、日本的な文化や価値観を感じさせ、お祝いにふさわしい艶やかさやプレミアム感を表現することに力を注いだ

萩原 武治(レノ・デザインワークス代表)

どこか神社をイメージさせるような、反りのある美しい和のフォルム。上質な和紙風の箱に上品な水引きがあしらわれた、プレミアム感満載のギフト商品が『二丈紅白米』だ。

二丈とは、福岡県の西部に位置する糸島市にある地名で、古代に大陸から伝わったと言われる赤米の産地である。

全国的に一時は衰退した赤米だったが、二丈地区では80年代にプロジェクトを組んで、赤米を復活。赤米にもち米をかけ合わせたオリジナル品種、二丈赤米を完成させていた。

花嫁の白無垢のようなデザイン

この二丈赤米に着目したのが、2015年から福岡を拠点に有機農法の小規模農家を応援し、接続可能なライフスタイルを提案している団体「GO ORGANICS JAPAN」だ。自分たちの顔となるようなインパクトのある商品をつくりたい。この思いが、二丈赤米のバックボーンや商品価値に合致した。

GO ORGANICS JAPANからの依頼で、二丈紅白米のパッケージデザインやブランディングを担当したのが萩原武治氏(レノ・デザインワークス代表)だ。

「商品化までには、クライアント(GO ORGANICS JAPAN)さんや二丈地区の生産者さんと話し合いを重ねました。その中で二丈赤米の生産農家さんが無農薬栽培で白米もつくっているという話を聞いて、『紅白』というキーワードが浮かびました。紅白は、昔から縁起の良い色の組み合わせと言われています。そこで赤米と白米をセットにして、お祝い用にギフト化することを思い付いたんです」

コンセプトは、お祝いにふさわしい、健康にも環境にも優しいプレミアムなお米。その名も二丈紅白米。デザインするにあたり、基本はシンプルで美しいこと、日本的な文化や価値観を感じさせ、お祝いにふさわしい艶やかさやプレミアム感を表現することに力を注いだ。

「ブライダルギフトなどに使ってもらえたらと考えて、具体的には、花嫁の白無垢をデザインのモチーフにしました」

福岡県糸島市の二丈地区は、「古代米」と言われ、赤飯のルーツとされる赤米の産地。もち米をかけ合わせたオリジナル品種「二丈赤米」がつくられている

二丈紅白米は、ブライダルギフトなどに使ってもらうことを考え、花嫁の白無垢をモチーフにデザインされた

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