「異能」のキャリアを解き放つ 就活アウトロー採用

対象は、既卒者や中退者。エントリーシートを書く必要はなく、学歴を明らかにする必要もない。人材ビジネスの常識を覆す「就活アウトロー採用」は、従来の就活になじめなかった若者が、力を発揮する機会をつくり出している。

「すべてが完璧な企業なんて、存在しない。みんなも完璧じゃないでしょ。僕もそうだし」

就活アウトロー採用の説明会に集まった若者たちに、納富順一氏が語りかける。納富氏は、同サービスを運営するNPO法人、キャリア解放区の代表理事だ。

納富 順一(NPO法人キャリア解放区 代表理事)

就活アウトロー採用は、「違和感とバカらしさで就活をやめた若者のための、マイナーな就職サービス」。対象は29歳までの就職経験のない若者で、中退や既卒も可。服装・髪型は自由で、エントリーシートも必要ない。

参加者は学歴や年齢を明かす必要はなく、企業の担当者・経営者も、社名を明かさずに若者たちと語り合う。深い議論を通じてじっくりと関係を深め、お互いの「ありのまま」を知り、若者と企業のマッチングを図る仕組みだ。

就活アウトロー採用には、納富代表が長年、人材ビジネスに携わる中で感じた違和感、課題が反映されている。

人材ビジネスの「価値」とは?

納富代表は大学を卒業して1年間、ニートを経験。テレビ局のADを経て、人材ビジネスの会社に就職した。

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