切磋琢磨して生まれる「事業構想計画」

事業構想大学院大学では、2年間の修士課程の修了要件として、学術的な修士論文に代わって、院生自身の構想を実現するための「事業構想計画書」の提出を義務付けている。

2年次生は、1月の最終審査の前に、ゼミの指導教員以外の教員からも指導やアドバイスを受ける場として、中間審査会にて構想を発表する(11月23日、26日実施)。

4月から半年以上かけてまとめてきた「自信作」をプレゼンした院生も、自分自身も全く気がつかなかった視点からの鋭い指摘を受けて、新たな課題や問題点、詰めの甘さを痛感している姿も見られた。

こうした厳しくも温かい指導を経て、社会で実際に通用するレベルの事業構想計画書に仕上がっていく。

中間審査会後は、年末から年始にかけて、ゼミ担当教員との個別指導も頻繁に行われ、3月には2年間の修士課程での集大成である事業構想計画書が出来上がる。

2年次生は中間審査会で事業構想の進捗を発表し、教員から指導、アドバイスを受けた

修了生の事業構想

若山圭介(わかやま・けいすけ)
SOEIホールディングス 代表取締役社長
1期生(2013年度修了)

2年間の修士課程を終えた事業構想修士(修了生)を、これまで90名以上輩出。修了生は、各々のフィールドで事業構想を実践に移している。その活躍と進捗を、院生、修了生に共有し、ディスカッションできる場として、修了生が主体となって勉強会を企画、開催している。

10月には1期生のSOEIホールディングス代表取締役社長の若山圭介氏が勉強会にて、自社の事業、今後の事業展開、本学での事業構想と進捗について話した。

地球エンジニアリングへの成長戦略

若山氏の事業構想は「地球エンジニアリングへの成長戦略」。地球全体のメンテナンスができる人材として地球エンジニアリングを育てる構想だ。建設業界で見えてきた課題から、「建設業の価値・魅力の向上」と「地球エンジニアリング人材戦略」の2つを軸に置く。

価値・魅力の向上の1つとして、「戦略的なCSRとしてのBOPビジネス」を構想し、実際に東南アジアを中心に、上水道を通したり、バイク渋滞が多い地域に地下鉄を通す事業を、現地のエンジニアを育てながら進めている。

「地球エンジニアリング人材戦略」としては、まずは自社の採用を増やし、2015年から3年間で50名の新卒採用(内定も含む)を行った。教育・育成評価としては、マイスター制度を発足して制度設計をしながら、2年後の職業訓練学校設立に向けて準備を進めている。

事業を承継し、経営者となった若山氏は、「持続的に会社を残し、次世代へ承継していくために、今後は上場も目指しています」と話し、将来の会社のあり方も考えながら、力強く事業構想を実現させている。

事業構想の進捗を話し、修了生、院生とディスカッションする勉強会が開催された

 

事業構想大学院大学修士課程(2017年4月入学)社会人院生・出願受付中

仕事をしながら通学可能。アイデアを考え、出し続ける充実した2年間。 大学院説明会、体験ワークシップを開催しております。

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