自社の資源とネットワークを活かし、事業構想研究の道を切り拓く
入学式
開学から5期目を迎え、4月2日には5期生の入学式が執り行われた。今年4月より新学長に就任した田中里沙学長は、「本学の資源とネットワークを活用し、事業構想研究への道を切り拓いてほしい」と式辞を述べた。新入生代表挨拶では、浅川浩樹氏が「本学で、学び、実践を繰り返し、互いの考えをぶつけ合える充実した環境を通して、自らの夢とより豊かな社会を実現する人材へ成長していきたい」と意気込みを述べた。
東英弥理事長からは、「互いの構想をぶつけ合い、深く光るようなかたちで構想を創り上げていくこと。それを事業計画に落とし、その計画をご自分や所属する企業で実現していくことを期待したい」と激励の言葉が送られた。
入学式の後、新入生歓迎パーティが開催され、教授や活躍している修了生、在学生との交流がなされた。
これから2年間、自らの経営資源を活かし、事業構想の研究に取り組んでいく。
修了生の事業構想
GPS平パレットレンタル
樹脂性平パレットに、GPSを埋め込んで、追跡・回収可能にし、日本全国にレンタルするという事業構想計画を策定しました。
平パレットとは、物流業者が貨物を載せるために用いる台の一種です。返却されることが少なく、また紛失することが多いため、しばしば、安価な木製のものが用いられています。しかし、木材供給を目的とした乱伐のせいで、世界からは毎年、膨大な面積の森林が消失しています。このため、木製平パレットを樹脂製で代替することは、森林の消失を防ぎ、地球温暖化に歯止めをかけるという、大きな社会的意義を持っています。
また、木製平パレットが食品工場に運び込まれる場合、虫が付いていたり、木屑が出たりする心配があります。しかし、樹脂製ならばこのような心配はいりません。物流コストの低減にもつながります。コスト高が課題ですが、前例のない事業ですので、参入障壁はありません。先発優位を生かして、事業に乗り出していきたいと思っています。
学位授与式
3期目の事業構想修士誕生
3月末、本学校舎(東京都港区南青山)で2015年度学位授与式を行った。修了生代表の挨拶では、3期生の小川原謙一氏(アーカイブ・代表取締役社長)が、「先生方には、事業や事業構想を構築する上で基盤を教えていただいた。各修了生が、自らの可能性を信じて、取り組む問題に真正面から挑み、地域・国際社会に貢献していきたい」と決意を語った。
東英弥理事長からは、「皆さんが考えた構想、構想計画を事業計画に落とし込み、社会で活躍していくこと。一人でも多くの人を採用し、社会を活性化していただきたい」と期待の言葉が寄せられた。
新事業のアイデアを考え構想する
事業構想大学院大学は、社会で必要とされる事業の種を探し、事業構想を考え構築していくMPD(事業構想修士)を育成する、クリエイティビティを重視した、従来の枠を超えた新しい社会人向け大学院大学です。
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