鳥取を「貴婦人になれる街」に ピンクのカレーが伝える「魅力」

地元の食材も活かして、ピンク色のカレーや醤油を開発し、世界に発信。貴婦人のキャラクターを使った観光サービスで、人を呼び込む。福嶋社長は、ユニークな施策を次々と打ち出し、まちを活性化させている。

ブリリアントアソシエイツは、電動アシスト付き3輪自転車タクシーに乗って、市内をめぐる観光サービスを提供。ドレス着用のオプションもある

フランス・パリで7月上旬に開催された「ジャパン・エキスポ」。日本のアニメ、マンガのキャラクターが競うようにPRされる中、鳥取県のブースには、ひときわ賑わう一角があった。そこに陳列されていたのは、目にも鮮やかなピンク色をしたカレーと醤油だ。

この商品を生み出したのは、鳥取市にある企業、ブリリアントアソシエイツ。ジャパン・エキスポの期間中、自ら商品のPRに奔走した社長の福嶋登美子氏は、「評判は上々で、欧州進出の大きな足掛かりをつかみました。特に、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食は今、追い風が吹いています。その風に乗るべく、日本の食文化の一つである醤油を地域ブランド化することに力を注ぎました」と手応えを語る。

福嶋登美子 ブリリアントアソシエイツ 代表取締役社長

貴婦人のカレーだからピンク

それらが注目を集めたのは、色だけが理由ではない。少女マンガのようなドレス姿の貴婦人が描かれたパッケージ、化粧品のような醤油の容器、商品のネーミングも話題を呼んでいる。

福嶋社長は、商品開発の経緯について、こう振り返る。

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