2015年8月号
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プロジェクトニッポン 佐賀県

伝統を「守る」か「打ち破る」か 観光で成長する伝統工芸2社

山野智久(アソビュー代表取締役)

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地域に存在する「ものづくり」から、いかに体験型観光を生み出すか。佐賀県では、肥前びーどろと古唐津焼という2つの伝統工芸が、それぞれ異なるアプローチで観光化に成功している。その手法を学ぶ。
文・山野智久 アソビュー代表取締役

 

副島硝子工業は肥前びーどろの伝統を唯一引き継ぐ企業

佐賀県には伝統ある工芸品が多数存在する。肥前びーどろは重要無形文化財にも指令されるガラス製品であり、江戸時代から続く160年の歴史を持つ。また国内有数の陶器の産地でもあり、伝統的工芸品に指定される有田焼と唐津焼を有する。

今回は、伝統の技術が違った方法で体験型の観光振興に活かされている事例に注目した。「伝統を守る」ことにこだわり、肥前びーどろの吹きガラス体験を開催する副島硝子工業の副島太郎氏と、「伝統にとらわれない」方法で陶器のランプシェード作りの体験を開催する巧工房の藤山士信氏、それぞれに話を聞いた。

肥前びーどろの特徴でもある「宙吹き」を体験型観光化した

肥前びーどろ、「伝統を守る」

―肥前びーどろの歴史と特徴を教えていただけますか。

副島 肥前びーどろの歴史は1852年に遡ります。佐賀藩藩主がガラス窯を設置したことが始まりです。熱したガラスの塊に息を吹き込んで成形する「吹きガラス」の中でも肥前びーどろの特徴は、日本人が考案したことからその名が付けられた「ジャッパン吹き」と呼ばれる手法にあります。一般的な吹きガラスで使われる鉄の吹き竿の代わりにガラスの竿を使用するため、よりなめらかに仕上がります。この技術は日本全国でここしかありません。

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