話し合うことで生まれるアイデアの連鎖

話し合うことで生まれるアイデアの連鎖

事業構想大学院大学の「事業構想修士:MPD(Master of Project Design)」は、これまでにない新しい学位である。MPDは、事業の根本のアイデアから考えることを特長としている。

事業構想において大切なことは、事業アイデアやそれを実現するためのアイデアを出すこと。一人の頭の中で考えると一人よがりになりがちな構想も、視座の高い人と話し合うと、様々な角度の意見から新たな気づきを得ることができる。一つのアイデアに対して新たなアイデアが出て、構想は膨らんでいく。さらに多くの人のアイデアを聞くことで、刺激を得て、自身の構想にヒントを得ていく。

このアイデアの連鎖を強化した授業が、1年次が主に履修する「事業構想企画演習」。前期はグループワークで、自分の事業分野にこだわらずに取り組む。既成概念を取り払い、これまでの自分の枠を超えた気づきや着想をしていく。後期は、個人ごとのテーマになり、前期に視野を広げたことをベースにさらに魅力的なアイデアづくりに取り組んでいる。

少人数のグループによる議論と発表が中心の「事業構想企画演習」にてアイデアを膨らませる

業界の課題を打破する新たな事業を構想したい

プロモーション業の経営に携わっていますが、少子高齢化によりマーケットが縮小し、モノが売れないという課題に直面しています。デジタル化が進み、買い物の方法も多様化する中、プロモーションにおいても多様な手法が求められるようになりました。これらの複雑化する課題を解決できるような、新たな事業を始めたいと思い、本学を志望しました。

亀岡勇人ワヨー株式会社 執行役員 第2ディビジョン長 株式会社フラクタル 代表取締役3期生(2014 年度入学) 【企業の新規事業責任者】

私は長くプロモーション業界にいて専門知識は十分あり、また会社としても新しい事業に取り組むポテンシャルはあります。しかし、継続性のあるビジネスモデルを構想する力が欠けていると感じていました。また、事業構想には様々な視点の意見を出し合える環境が重要だと考えています。中小企業の縦割り社会ではよくあることですが、経営層のアイデアに対し、社員は反対の意見を出しにくい。本学の授業やワークショップでは、教員や院生から、業界の常識を覆すような異なる視点のアイデアや鋭い反対意見も出てきます。

事業構想する力を身につけ、新規事業をつくるとともに、将来的には社内で社員と未来の事業を構想するプロジェクトも立ち上げたいです。プロモーションを極めた組織だからこそできる、地域、業界、社会全体に寄与する事業を考え、プロモーションの新たな価値を創造していきます。

 

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