歴代内閣の経済政策者が語る アベノミクスが切り拓く日本

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」から一転、「失われた20年」にあえいできた日本。政権交代後に掲げられた「アベノミクス」。その効果と、問題点は?これからの日本経済の行方を、政府の政策形成に深く関わってきた島田晴雄氏が語った。

これからの日本経済を洞察した話に、院生は熱心に聞きいった

デフレマインドからの脱却

90年代半ばから始まり、世界でも珍しいほどの長いデフレに見舞われた日本。経済は停滞し「失われた20年」と呼ばれる期間を経て、安倍晋三総理大臣率いる第2次安倍内閣が発足。通称「アベノミクス」を打ち出して2年が経過した。千葉商科大学の学長を務める島田晴雄氏は、経済学者であり、また歴代の内閣の経済政策にも深く携わってきた。「アベノミクスで日本の雰囲気は確実に明るくなってきた。世界は非常に関心を持って日本を見ている」と話す。

長く続いたデフレの最大の問題は何か。

「企業は投資もせず、消費者は消費を先延ばしにしてきました。日本全体がお金を使わなくなり、日本経済は収縮してきました。“投資しない”“消費しない”という『デフレマインド』からの脱却こそが安倍政権の最大の課題です」

アベノミクスはデフレからの早期脱却と日本経済の再生を目指し、金融・財政・成長戦略の「三本の矢」をかかげた経済政策だ。その第一の矢「異次元金融緩和」では、日本銀行が明確な数字で達成目標値を掲げることによって、金融への期待感を変えることができた。

「金融への期待感を変えたことは大成功。外資はもちろん、一番動きの鈍い日本の機関投資家までもが投資に参入するようになりました。これからインフレになると認識されれば、さらに加速していく」と評価している。

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