2014年5月号
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アイデアが生まれる瞬間

プロトタイプで発想を磨く

田川欣哉(takram design engineering代表)

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ハード、ソフト、エレクトロニクス、ネットワーク、サービスなど、多くの要素が、複雑に絡み合う現在のモノづくり。ユーザーの感性に訴えかける新製品開発には、プロトタイピングの手法が不可欠だ。

プロトタイピングとは、新しい製品・サービスを生み出すための手法です。実物さながらの試作品を作り、そこから得られる体験と知見を次の試作品に活かす。このPDCAサイクルを徹底的に繰り返す方法です。

製品開発の場合、抽象的な議論だけでアイデアを磨くことはできません。プロトタイピングは、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアやエレクトロニクスなど、さまざまな要素を密に組み合わせて製品をつくりあげていく現代の複雑なモノづくりには欠かせない手法です。また同時に、プロトタイピングは、独創性の高い製品を開発するために決定的な役割を果たします。

思考の解像度を高める

通常の新製品開発プロセスには、まずコンセプトをまとめる企画フェーズがあり、それが固まったところで設計・製造、つまり具体化への落とし込みを行うのが一般的です。

つまり、プロジェクトの前半で、抽象的な検討を行い、後半で具体化のプロセスを行うイメージです。

製品開発の現場では、抽象を担当する部門と具体を担当する部門がくっきり分けられています。通常の現場でも、プロトタイプ(試作品)がつくられる場合はありますが、それが登場するのは後半の具体化フェーズです。そのため、プロトタイプから得られる学びや気付きを製品の抽象面に反映する余地はあまりありません。

私の考えるプロトタイピングは、そうしたプロセスとは少し違います。なるべく上流の、抽象レベルの高い時点でスピーディにプロトタイプをつくり、その結果をコンセプトづくりにも反映させます。

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