SNSの「助け合い」を設計
地震発生のわずか4時間に立ち上がった復興支援サイト「sinsai.info」。その陰には、オープンソースのコミュニティに参加する技術者たちの奮闘があった。草の根のネットワークが、現在も、防災のあり方を変え続けている。
震災の記憶が、メールやインターネットの情報とともにある人は多いだろう。東日本大震災では、ツイッターなどソーシャルメディアが大きな威力を発揮した。電話が不通になる中でも、インターネットがライフラインとして機能し、安否確認などで貴重な連絡手段となった。しかし同時に、デマの拡散や必要な情報が埋もれてしまう問題など、多くの課題も残した。
そうした課題を乗り越え、ソーシャルメディアの潜在力を活かした取組みの一つが、復興支援プラットフォーム「sinsai.info」だ。「sinsai.info」では被災地の地図を参照し、その地域のレポートを読むことができる。レポートは直接、ユーザーから投稿されたものではなく、「モデレーター」と呼ばれるスタッフの検証を経て掲載される。
モデレーターが、ツイッターやウェブサイト、メールから投稿・収集される情報の内容を確認することで、デマなどを極力排除する仕組みなのだ。
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