成田国際空港の「おもてなし」新ビジネス
年間3200万人以上が利用する日本の表玄関、成田国際空港で外国人を主な対象とした新ビジネスや新サービスが続々と立ち上がっている。日本人のホスピタリティを活かした取り組みは、大きな成長の可能性を秘めている。
空港間競争が激化する中で、「選ばれる空港」という目標を掲げて空港機能の強化に取り組む成田国際空港。ハードの整備に加え、ソフト面のサービス強化も欠かせない。さまざまな部門が、日本ならではの「おもてなし」サービスを始めている。
乗り継ぎ外国人に観光ツアーなど提供
成田国際空港では10月から、外国人トランジット客を対象にした「おもてなしプログラム」の試行を始めた。「空港には年間約600万人のトランジット客が訪れます。この人々に日本の文化や『おもてなし』に触れていただき、日本再訪のきっかけを作ることがプログラムの目的です」と経営計画部経営企画グループの大杉圭マネージャーは話す。
トランジットツアーでは、以前から外国語対応の観光タクシーを運行している成田市内のタクシー会社と連携した。「通常1台1万円前後の周辺周遊ツアーを希望のお客様に無料で提供しています。1日5組限定ですが、人気はとても高いですね」。成田山新勝寺や酒々井アウトレットを回るコースを用意しており、酒蔵をめぐるツアーも人気だ。
プログラム開始から1カ月で約500人が利用。「無料なので評判が良いのは当然ですが、口コミやSNSの影響力に驚いています。『友人や親戚からプログラムのことを聞いた』という外国人が、すでに何人も来ています」。
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