過干渉と放任は避けよ
いま日本は全体的に活気を失っている。従来型の男性社会が限界に来ているのだ。その壁を打ち破る女性活用法を女ゴコロマーケティング研究所の木田所長に聞いた。
―なぜ、マーケティングにおける女性活用が重要なのでしょうか。
一番には、モノを買う時の決定権の8割を、女性が握っているからです。
例えば住宅のように高い買い物でも、表向きは旦那さんが決めたようにつくろいながら、実際の决定者は奥さんというケースが大半です。中には賢い女性がいて、あらかじめ担当営業と打合せをして、好みの仕様をすべて決めておきます。そして何くわぬ顔で夫婦で展示場に行き、いかにも旦那さんが納得して選んだように話を持っていったりします。
女性は「自分へのごほうび」や「家族の健康のため」などの言い訳消費も大好きです。世の中の購買活動の主役は女性なのに、企業の商品企画会議などに参加すると、出席者の大半が男性。
マーケティング調査のデータに基づいて、スペックを重視する男性思考から、女性が「欲しい!」と飛びつく商品が生まれるでしょうか。女性がひかれるのは性能ではなく、それが自分に与えてくれるメリットであることを男性はわかっていません。
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