2013年9月号
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アイデアが生まれる瞬間

「発想法」の上手な使い方

永田豊志(ショーケース・ティービー取締役COO)

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渾身の1本にこだわらず、アイデアをつくるには、まず制限を設けずにアイデアをどんどん増やし、拡散することが重要。捨てるアイデアが多くても、ムダではなく必要なプロセスだ。

多くの人が、アイデアやデザイン、発想などは、特別な資質から生み出されるものと考えがちだ。しかし、アイデアや発想は、ある種の仕組みや技術を持っていれば誰にでも生み出すことができる。だから、アイデアが出てこない場合、それは個人の資質の問題ではなく、その仕組みや技術を持っていない、知らないことが問題なのだ。

前提として、アイデアは必要に迫られなければ出てこない。ある問題や課題に直面し、それをどう解決するかを考え抜くことが、アイデアの出発点になる。その際、いきなり解決方法を生み出すためにブレインストーミングなどをしても、アイデアはなかなか出てこない。まずは、問題を直視することが重要なのだ。

原因となっている問題点は何か。問題の構造を分解し、問題点を理解することが必要だ。具体的には、5W2H(「どこでそうなった?」、「なぜそうなった?」、「どうしてそうなった?」など)と自分に質問し、問題を多面的に見る。

すると、問題の良いところも悪いところも見えてくる。その際、大事なことは問題点だけを抽出するのではなく、良い点も見つけること。そうしないと解決につながらないからだ。

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創造の3つのアプローチ

そして、いよいよアイデアを生み出すことになるが、それには3つのアプローチがある。一つはトヨタ式で、カイゼンだ。悪い面を良くしていくのではなく、良い面をさらに良くしていく。

ドラッカーの言うように、強みの上にさらに強みをつくっていくことがポイントだ。

たとえば経営のうまくいかないラーメン屋があり、売れているラーメンと売れないラーメンがあったとすると、売れないラーメンの味を良くするのではなく、むしろメニューから外して、売れるラーメンに集中し、味にさらに磨きをかけるということだ。

2つ目の型は、これまでとは全く違うアプローチで解決に導く。たとえば、異業種で成功したアイデア、外国で成功しているアイデア、あるいは全く異なる世界である自然界の法則などを組み合わせるという方法だ。

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