食かけるプライズ 信州いいやま観光局など14の取組が受賞へ

農林水産省は、2019年10月11日、「食かけるプライズ」(関連記事)の表彰事例を発表した。表彰式は11月2日に東京・丸の内で執り行う。「食かけるプライズ」は、食と旅・歴史などの要素の組み合わせから生じる、日本独自の食体験を海外に発信する取組を表彰するものだ。

2019年6月~8月に体験事例を公募したところ167件の応募があり、今回は14件が表彰事例となった。

食かける大賞は、長野県の一般社団法人信州いいやま観光局による「雪国体験×信州の食!『レストランかまくら村』」。食かける賞は、一般社団法人秋田犬ツーリズムによる「食×本場のきりたんぽづくり×ほっこり農泊」、シェアプロ(東京都中央区)「食×料理のTSUKIJI COOKING」、京都おぶぶ茶苑合同会社による「茶食×茶畑観光(ティーツーリズム)」の3件。

これから発展する可能性のある食体験へ贈る「ネクストブレイク賞」は、ディスティネーション十勝(北海道帯広市)の「食×アウトドア」、出羽庄内地域デザイン(山形県鶴岡市)の「『食×精神文化』山伏が伝えた精進料理」、男山本店(宮城県気仙沼市)「地酒海中貯蔵と貯蔵酒引き上げの旅」、松之山温泉合同会社まんま「食×キノコハンティング&クッキングクラス」、こはく(金沢市)「金沢の台所『おみちょ』で食文化体験」、一般社団法人西尾市観光協会「【食事×デザート×体験】抹茶組合せプラン」、大紀町地域活性化協議会「農家民宿で食旅『松阪牛すきやき体験』」、UDON HOUSE(香川県三豊市、月刊事業構想2019年5月号参照)「讃岐うどん×古民家×ローカル旅!」、一般財団法人つの未来まちづくり推進機構「世界も注目の地元葡萄100%のワイン醸造」、中原水産(鹿児島県枕崎市)「鰹節生産地にて五感で味わう『おだし』体験」の10件に贈られることが決まった。

高校生・大学生の新しいアイディアを募集する部門「DREAM賞」には12件の応募があったものの、すでに販売されている体験と類似していたことから、今回は該当なしとなった。

「食かけるプライズ」の審査委員は、事業構想大学院大学学長の田中里沙氏、トリップアドバイザー代表取締役の牧野友衛氏など10人。

食かけるプロジェクト2019.png