ヘラルボニー、フランス・ベルギー・アメリカなど6カ国と連携強化 海外の福祉施設とのパートナーシップ拡大
株式会社ヘラルボニーは、海外の福祉施設と結ぶパートナーシップ契約数が拡大し、フランス3箇所、ドイツ・ベルギー各2箇所、イタリア、スペイン、オランダ、アメリカそれぞれ1箇所の計11箇所に達したことを2月2日に発表した。
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニーで、2018年設立。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開している。
2024年9月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立し、世界最大級のスタートアップ集積施設「Station F」に拠点を構え、IPライセンスビジネスを軸に欧州で事業を展開している。海外展開と同時に、海外の作家との契約も積極的に拡大してきた。異文化への尊重を前提としながら、メンバーひとりひとりが現地の福祉施設と向き合い、対話を重ねてパートナーシップを築いている。すでに一部の作家においては、プロダクトへも起用されている。
新たに契約を締結したフランスの「L’atelier A92(ラトリエ・アー・キャトルバンドゥーズ)」は、日本の「就労継続支援事業所」に相当する施設。創作活動を「労働作業」として継続できる施設として、数少ない例の一つ。所属作家Helene Dum.の作品は、2025年12月より配布が開始されたJALの紙コップに起用された。
また、スペインのDebajo del Sombrero(デバホ・デル・ソンブレロ)は、芸術および知的障害の分野において豊富な経験を持つ6名の専門家によって、2007年に設立された。作家の表現を現代美術の領域に位置づけ、新たな知のあり方を指し示すことをミッションに掲げ、マドリード中心部にある現代美術センター 「Matadero(マタデロ)」 の拠点で活動する。その芸術性が高く評価され、ヨーロッパ、アジア、南米の各地で展示会を行う。
HERALBONY EUROPE では、作家一人ひとりの想いや人生、創作の背景を丁寧に受け取り、社会へとつなぐ媒介であり続けることが、ヘラルボニーの仕事であり、クライアントや作品を手に取る人々に対しての存在意義であることの確信に立ち、作品を託してくれる人の想いと信頼を第一に心にとめて事業を進めていく。そのようにして集めたアートが多くの人と出会い、たくさんの驚きと感動を生むことで「障害」の概念を変え、ひいては、誰もが多様な一人の人間として尊重され、肯定される世界を作ることに貢献していく。