アストロスケール 宇宙デブリ除去、衛星で高難度の実証に成功

アストロスケールホールディングス(東京都墨田区)は、宇宙デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」による、模擬デブリへの誘導接近の実証に成功したことを2022年5月11日に発表した。

今回の実証実験では、2021年3月22日にカザフスタンのバイコヌール基地より実験用の衛星を打ち上げて550kmの軌道に投入した。そして、同年8月25日に実証衛星による模擬デブリの「試験捕獲」の実証に成功した。現時点で「自律捕獲」の実証の完了には至っていないが、これまでの 「ELSA-d」 ミッションにおいて、衛星によるデブリ除去のためのコア技術を実証した。

今回の実証実験で得た知見をもとに、「ELSA-M」の設計・開発をさらに進めていく。また模擬デブリの安全な再捕獲の可能性を含め、ミッションの次の段階について分析する予定だ。

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