JR西日本とバカンがトイレのDX推進 駅トイレの清掃管理システムを開発

バカン(東京都千代田区)はJR西日本と協業し、トイレに設置した各種検知センサーやIoT衛生器具のデータを表示・管理するシステムを開発し、うめきた(大阪)地下駅に導入すると2022年11月10日に発表した。また、2023 年春の同駅開業に合わせてサービスの販売を開始し、トイレのDXを推進していく。

JR西日本は、「うめきた(大阪)地下駅」を「JR 西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する「未来駅」と定め、「JR WEST LABO」の取組みを通じて、共創パートナーとともに新しい価値の創造に挑戦している。一方、バカンはあらゆる「待ちをなくす」ことをミッションに、飲食店や投票所、空港などでサービスを提供しているスタートアップ(月刊事業構想2020年8月号参照)。トイレ領域でもオフィスや商業施設など、6000箇所以上に利用者の満足度向上や管理業務の効率化を目的としてサービスを提供してきた。

今回開発されたトイレ清掃管理システムでは、各種検知用センサー等を設置し、トイレの使用状況や消耗品の残量、設備の状態がリアルタイムに把握できるようにした。清掃係員は、予め設定した閾値を超過したタイミングのアラートやトイレの利用状況に合わせて補充や清掃を実施することで、スケジュールによらず、都度清掃を実施できる。これにより、定期清掃を最適化し、トイレ清掃業務の効率化を実現する。 

また、設備管理者は、各種センサー等の使用状況のデータを分析することで、トイレ内の設備のCBM化や将来改修時の最適な器具個数等の算定ができる。自由にセンサーの位置情報や管理権限、図面、アラートの閾値を設定できるため、トイレ空間単位の状況に応じて臨機応変に設定・管理することが可能になる。

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