日本航空、ANAあきんど 農業の魅力発信コンソーシアムに新規参画

2022年3月に発足した、「職業としての農業」の魅力を発信することを目的とした農林水産省補助事業「農業の魅力発信コンソーシアム」。これまで、おてつたび、ビビッドガーデン、第一プログレス、マイナビ、フルハウス、マイファーム、YUIMEの計7社が参画していたが、新たに日本航空、ANAあきんどが参画することが2022年6月9日に発表された。

農業界では、農業従事者の減少や高齢化の進行により、これまで農業に縁のなかった人々を農業に呼び込んでいくことが課題となっている。同コンソーシアムの目的は、「職業としての農業の魅力」を感じることができる様々な機会を創出し、新たに農業に参入する若者を増やすこと。そのために、実際に農業現場で活躍している農業者を「ロールモデル農業者」として取り上げ、農業に関心のある若者たちに訴求する活動を行っている。 

9日の記者発表会では、新規参画した日本航空地域事業本部長の本田俊介氏が、「JALグループは地域活性化の中でも農業を起点とした活性化、地方と都会を混ぜ合わせる活動に力を入れていきたいと考えており、短期農業研修『JAL農業留学』等に取り組んできた。コンソーシアムでは就農人口の増加を通じた地域活性化の一助となるよう取り組んでいきたい」とコメント。

一方、ANAあきんど地域創生部長の池田暢也氏は、「当社は耕作放棄地等の課題を解決すべく、地域の農産物を加工したデザートの機内食提供や収穫ツアーの造成等、グループの持つアセットを活かした課題解決を行ってきた。コンソーシアムでは、日本の誇る農業の魅力や素晴らしさをより間近で感じ、多くの方々に発信できれば」と語った。 

同コンソーシアムでは現在、100名以上の農業者を「ロールモデル農業者」としてリストアップしている。記者発表ではその中から、千葉県で農園を営むベジLIFE!代表の香取岳彦氏、埼玉県で食用バラを栽培するROSE LABO代表の田中綾華氏、石川県で米作りを行うたけもと農場代表の竹本彰吾氏の3名がトークセッションを行い、それぞれの就農の経緯や、農業の魅力・課題について語った。

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参画企業9社と、トークセッションに参加した3名のロールモデル農業者

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ROSE LABO代表の田中綾華氏と、同社のバラを使った商品