業界初、成果報酬型のVRリハビリテーション施設を開設 mediVR

VRを活用したリハビリテーション用医療機器「mediVRカグラ」を開発するmediVR(大阪府豊中市、月刊事業構想2018年4月号参照)は2022年10月6日、成果報酬型の自費リハビリテーションセンターを東京都中央区日本橋に10月20日に開設すると発表した。失調、歩行、上肢機能、認知機能、疼痛などの課題を抱えた患者に対し、mediVR社員がリハビリを提供。リハビリ業界で初めて成果報酬型の料金システムを採用する。

mediVRは循環器内科医の原正彦氏が2016年に設立。mediVRカグラは、仮想現実空間上に表示される対象に向かって手を伸ばす動作を繰り返すことで、姿勢バランスや重心移動のコツを掴むリハビリテーション用医療機器だ。2022年10月現在、全国47の大学病院やデイケア施設等に導入されている。

これまでリハビリ業界では、治療の成果にかかわらず、リハビリを提供した時間・労力に対し対価を受け取るシステムが採用されていた。患者は治るかどうかわからないまま治療費を払いつづける必要があり、リハビリを躊躇して改善の機会を逸してしまう場合があったという。本センターでは、あらかじめ設定した目標を達成したときに、達成した分だけ治療費を受け取る仕組みを採用、VRリハビリテーションの有効性を社会に打ち出していく。

Medivr2210

mediVRカグラを使ったリハビリの模様