VRリハビリテーション治療プログラムの開発で注目を集めるmediVR。代表取締役の原正彦氏は、多数のヘルスケアビジネス開発に携わり、現役医師でもある。原氏は「フィージビリティとクリニカルインパクト」という2つの視点の重要性を説く。

原 正彦(mediVR 代表取締役、医師)
mediVRは、VR(仮想現実)を利用したリハビリテーション治療プログラムを開発するデジタルヘルスベンチャー。1月には、経済産業省が主催したジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018でグランプリに輝いた。代表取締役の原正彦氏は現役の医師でもある。
仮想現実空間でリハビリを定量化
原氏は心血管障害を専門としており、脳梗塞後の患者のリハビリを通して、現場の抱える課題に気づいたという。
「これまでのリハビリは半定量的でした。リハビリ効果の数値化が困難で、理学療法士のスキルによって患者の改善のスピードや改善度合いが変わってしまうのです。リハビリを定量化するためには、三次元上で目標を提示する技術と、三次元上をトラッキングする技術が必要。その手段としてVRにたどり着いたのです」
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