田辺三菱製薬 12月から田辺ファーマに

田辺三菱製薬は2025年10月31日、12月1日付で商号を「田辺ファーマ株式会社(英語表記:Tanabe Pharma Corporation)」へ変更することを正式決定したと発表した。臨時株主総会で決議した。世界でも最古参の老舗企業の1つである旧田辺製薬の伝統を継承しつつ、研究開発型創薬企業としてグローバル展開を加速する狙いがある。

新商号からは「三菱」の名称が外れ、よりシンプルな「田辺ファーマ」となる。これに伴い、現在「田辺三菱製薬」および「Mitsubishi Tanabe Pharma」の商号を使用している国内外のグループ会社計12社も、順次「田辺ファーマ」または「Tanabe Pharma」へ商号を変更する。グループ全体でブランドを統一し、グローバル市場での認知度向上を図る。

田辺三菱製薬は2007年に田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併して誕生した。今回の商号変更は、創業から340年以上の歴史を持つ田辺製薬のブランドを前面に打ち出し、研究開発型創薬企業としての独自性を強化する戦略的な決定だ。商号変更後も「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」というミッションのもと、革新的な医薬品の創製を通じた社会貢献を目指す。